セラミック溶射

溶射加工とは

溶射加工とは・・・

表面処理の有力な手段である溶射とは、種々の熱源を用いて溶射材料を加熱し、
溶融又はそれに近い状態にした粒子を基材に吹き付けて、皮膜を形成することです。


溶射法の主な特徴

1.鉄鋼・非鉄金属・セラミックス・プラスチック等広範囲な種類の溶射加工ができる。
2.部品の必要範囲だけの加工ができる。
3.加工物の寸法に殆ど制約がない。
4.基材に対し、熱影響による変化がなく、水素脆性の危険もない。
5.溶射は、各種の機能を有する金属/合金、サーメット、セラミックスなどの幅広い材料選択が可能。
6.皮膜内に生じる気孔は熱衝撃の緩和や、含油潤滑性を発揮する。
7.溶射法によっては無気孔の皮膜もできる。
8.基材の再利用が可能で、航空機部品の補修再生には不可欠な技術として定着し、現在のジェット部品のO/Hマニュアルに採用されている。
9.皮膜表面は、滑り止め粗面から、機械加工の仕上精度を調節することによって、梨地仕上から鏡面仕上面までのニーズに対応できる。


溶射法の分類

溶射法の分類


用途、機能による分類

耐磨耗性、耐食性、耐熱性、耐高温酸化、電気伝導性、絶縁性、電磁シールド、装飾、
アブレイダブル、無給油効果、滑り止め、肉盛補修、ミスカット救済、非膜着効果、遠赤外線放射、
鏡面仕上、その他


応用編

 
伸線機械用ガイドロール(S45C)
粉末式フレーム溶射(耐磨耗)
  紙フィルター用送りローラー(アルミ)
プラズマセラミック溶射(滑り止め)

主なプラズマ溶射材料

種類・組成 種類 皮膜硬度 特徴・用途
Ni/20Cr ニッケル・クローム合金   耐熱耐酸化コーティング、980℃迄。機械仕上可。セラミックコーティング下地コーティングとしても使われる。
Al2O3/3TiO2 グレーアルミナ・二酸化チタン及び他の酸化物を含む Rc55 一般耐磨耗用。溶融亜鉛、アルミ、銅に強い。
Al2O3/3TiO2/Fine 同上、但し細かい品級 c65 グレーアルミナの中では一番硬く、緻密なコーティングをつくる。繊維機械糸道にも良い。
99TiO2 二酸化チタン Rc53 耐磨耗用。但し使用温度は540℃までに限る。
98TiO2 Fine 同上、但し細かい品級 Rc65-66 繊維の走る糸道等の耐磨耗コーティング。
断熱、電気絶縁皮膜の作製。
Cr2O3 酸化クローム Rc60 540℃までの温度条件での耐磨耗コーティング。
シールすることにより、低温での耐化学腐食にも使える。
99Al 純アルミニウム Rh40-50 
Rh25-30
アルミやマグネシウム部品の誤差や修理の一般肉盛用。伝導皮膜や無線周波数遮断皮膜作製用。
99Cu 純銅 Rh60-86 
Rh85
銅や銅合金の一般肉盛用。
伝導皮膜や無線周波数遮断皮膜作製用。
ZrO2/20Y20 ジルコニア・イットリヤ複合物 Rc35-45 高温下でも非常に安定したジルコニアコーティングをつくる。
1650℃以下での耐熱壁作製によく、また845℃以下での粒エロージョンに強い。
ZrO2/24MgO ジルコン酸マグネシウム Rc31
Rb95
高温での耐粒子エロージョン。
845℃以上、溶融金属に濡れにくい。断熱コーティング。
※ご案内の材料はほんの一部です。用途に合わせた種々の材料が御座います。